ムシ歯治療

ムシ歯治療

ムシ歯は気がつかない間に進行してしまうため、痛くなってからでは手遅れになってしまいます。
定期的に歯科検診を受けるようにして、初期の段階でむし歯を見つけましょう。

ムシ歯の進行段階ごとの症状

🌺『CO』 ムシ歯のごく初期状態

症状:エナメル質の表面が白く濁った、もしくは溝が茶色になった状態です。 見た目にはほとんどわかりづらい、ムシ歯のごく初期状態です。
治療:この段階なら再石灰化が期待できるので削る必要はありません。しっかり磨いて進行を防ぎましょう。 特にフッ素によるムシ歯の進行の予防、再石灰化の期待ができますのでご相談ください。

🌺C1』ムシ歯の初期状態

症状:エナメル質内に細菌が進入して穴が空いた状態です。 ここまで進行するともう再石灰化はほとんど期待できません。この時点では、まだ痛みを伴う自覚症状はほとんどありません。
治療:穴の部分だけを削ってレジンやセメントで穴を詰めます。

🌺『C2』ムシ歯の中期状態

症状象牙質まで細菌が進入した状態です。 象牙質は柔らかくむし歯が中で大きく広がります。甘いものや冷たいものにしみやすくなります。
治療レジンで詰めます。強度が不足する場合は少し大きく削って型採りし金属(メタルインレー)をいれます。

🌺『C3』ムシ歯の後期状態

症状:歯髄まで細菌が進入した状態です。 歯髄が炎症を起こし激しい痛みを感じます。冷たいもの、熱い物がしみてきて、ズキズキ痛み出します。
治療:歯髄炎が軽度の場合は、保護剤で歯髄を保護し詰め物。歯髄炎が中度の場合は、歯髄を部分除去(歯根の歯髄保存)し詰め物や被せ物。歯髄炎が重度の場合は歯髄除去(抜髄)、根管治療後冠を被せます。

🌺『C4』ムシ歯の末期状態

症状:歯の根だけになる末期症状。歯髄炎も放置すると歯髄が死んで一時痛みが感じなくなってきます。しかしさらに放置すると、根の先から歯根膜に炎症が起こり、硬いものを噛んだりすると痛みを感じるようになります。
治療:感染根管治療。歯牙保存不可能だと抜歯。保存出来ても歯根の破折や、被せ物が外れやすくなります。こうならないためにも早期治療、定期検診を受けましょう。

🌺『根端病巣』さらに進行した状態

症状:根の先の骨の中まで細菌が進入し膿が溜まった状態。通常あまり痛みの無いことがありますが、免疫力が負けると膿が急速に溜まり周囲が腫れて、食事も困難になります。放置すると周囲に菌が回って重篤になることもあります。
治療:腫れがひどい場合は切開して膿を出します。かなり困難な感染根管治療になり、再発も起こしやすくなります。


ムシ歯の進行段階ごとの処置

当院では、『いかに歯牙を長持ちさせるか!』をまず考えた治療をしています。
歯牙は削るほど弱くなってしまいます。手入れを怠ると治療した周囲から新たなムシ歯(2次カリエス)を作りさらに大きく削らなければならず、ますます弱くなります。 (CO ⇒ C4 ⇒ 抜歯 ⇒ 部分補綴 ⇒ 総入れ歯)
このようにならないためには定期検診を利用し、早期発見早期治療と、なんといっても毎日の適切なお口のお手入れが一番の予防法なのです!
残念ながらCOが発見されたらとにかく進行しないように歯磨きとフッ化物の応用です。COの場合は削ることはしません。
➔詳しくは顕微鏡歯科治療ページへ
初期の白色化は歯牙のカルシウムやリンなどが溶け出て白く見えるのですが唾液の中のカルシウムやリンが、適切にお手入れされているとまた歯牙に入り込んで修復してくれるのです。
だからこそこの適切なお手入れを我々から教わって下さい。また、フッ化物の応用(歯磨きペースト、フッ素塗布、フッ素洗口)で歯牙の強化も大変重要です。
C1になると削る必要があります。当院では顕微鏡下でまず弱い超音波振動でムシ歯部だけを撫でるように削ります。その後接着性レジンにて充填し汚れが付き難いように研磨します。
場合によってグラスアイオノマーセメントを充填することもあります。このセメントはフッ素入りのため、歯牙の強化を期待しています。ここで一言! 充填物は削った穴(窩洞といいます)に過不足無く充填することが何より大切です。はみ出でいても、不足してもそこに小さいステップや隙間ができ二次カリエスの原因になります。ピッタリ精度の高い充填には肉眼では不可能です。拡大鏡か顕微鏡の使用が必須と考えています。一度その精度の違いを体験してください。     

C2になると強度の考慮が必要ですが、この場合も歯牙のしっかりした所は削らずに極力保存します。ムシ歯の入り口は小さいのに奥で大きく広がっていることが多いため強度を確保するためにもミニマムな形成が必要です。レジンで強度不足の場合は少し大きく削り歯型を採ってメタルインレーをセットします。隣接面(歯と歯の間)のムシ歯が増えてきます。この時の形成も隣の健康な歯牙を削らないように顕微鏡で見た形成が必要です。

C3になると歯部(歯牙の頭の部分)がかなり崩壊しており、感染が歯髄に達している状態です。軽度の場合はまず感染歯髄のみを除去する一部歯髄除去で歯髄保護を行います。
ムシ歯により感染している歯質は知覚が無く痛くありません。小さいスコップ状の器具で知覚があるところまで極力、ムシ歯部を除去し歯髄保護の薬を一層置いて3ヶ月以上期間を置きます。上手くいくとムシ歯の下に新たに象牙質の一部が壁を作ってくれて歯髄を保護してくれます。その後徹底的にムシ歯を除去しインレーやクラウンを装着します。大部分の歯髄が感染している場合は抜髄根管治療を行います。➔抜髄根管治療
すでに歯髄が死んでしまっている場合は感染根管治療を行います。

C4になるとほとんど歯髄が死んでいるので感染根管治療からの処置になります。根管内まで大きな感染をしている場合や、すでに歯根が上に浮き上がって来て短根の場合は抜歯することになります。➔感染根管治療  


院長日記